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ビューティーコラム

ビューティーコラム

みなさまに知っていただきたい“美”に関する情報です。

美しい髪のために

髪は顔の額縁

顔はお化粧することで、ある程度装うことが出来ますが、髪はなかなかごまかしが効きません。髪が傷んでツヤをなくしていたり、薄毛でボリュームをなくしていると実年齢より老けて見えたり、美しく見えなかったり、顔の印象まで左右してしまいます。
逆に髪の毛が美しくツヤがあるだけで、顔の印象は3割~5割増し。髪は顔の額縁と言っても過言ではないほど、その人のイメージを左右する存在です。
もちろん美容面だけでなく、髪は大事な頭を守るために、衝撃を吸収するという役割があります。髪の1本1本に空気が入っているので、寄せ集まると実はかなりの衝撃を吸収するクッションの役割をはたしているのです。
その他、髪の毛には紫外線や寒さから頭を守ることや、体内の老廃物や毒素を排出する役割があります。髪の毛からは水銀、砒素、鉛、アルミニウム、カドミウムなど体にとって有害な重金属や化学物質が排出されているので、髪が長い人や髪が太い人の方が、髪が短くて細い人より多くデトックス出来ることになります。一般的に男性より女性の方が長生きなのは、女性の方が髪を伸ばすことが多く、薄毛になりにくいということも一因であると考えられています。
このように見た目にも健康にも重要な髪ですが、生命に直接関係のないところなので、栄養が回ってくるのは一番最後です。これは爪や皮膚にも言えること。だから栄養不足、ストレス、老化はまず髪や皮膚、爪に出るので、逆に言うと体の中の健康状態、栄養状態を表す最初のバロメーターとも言えるのです。

髪の寿命と毛根

さて、髪の毛の大元である毛根は、どのような構造をしているのでしょうか?
図のように、毛穴の中に毛乳頭というものがあり、毛細血管から栄養を得て、髪の成長に必要な栄養素を毛母細胞に送り出しています。毛母細胞が分裂することで髪の毛がどんどん成長していきます。
しかし実は髪は、爪と同じく皮膚が変化したもので、皮膚で言う「角質」のようなもの。毛母細胞が角質化したものが、順に押し出されているのが「生えてきている」ように見えるだけで、実は死んだ細胞のかたまりなのです。

皮膚の角質は28日で剥がれ落ちていきますが、髪の寿命はかなり長く、抜けてしまうのに男性で約3~5年、女性で4~6年もかかります。どんどん伸びる成長期の髪は、全体の約80%を占めています。退行期に入ると細胞分裂が止まり、毛包が収縮してきます。この時期が2〜3週間で、そのあと3~4か月の休止期の間に髪は抜け落ちていきます。退行・休止期の髪は全体の5%~10%程度。毎日約50本~100本休止期の髪が抜けますが、抜けたら抜けっぱなしではなく、成長が止まった髪の毛の下から、 新しい毛髪が生えてきて、成長しきった髪の毛を押し出して、生え変わっていっています。
成長期が長ければ長いほど、髪の毛も太くなり、長くなりますが、加齢やさまざまなダメージで成長期が短くなってしまうと、退行期と休止期が相対的に見て長くなり、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまう事態になるので、結果的に髪の毛は薄くなったりボリュームをなくしたりします。
生えている髪は死んだ細胞で「結果」ですから、髪の美しさには新しい髪を生み出す頭皮や毛根の健康が重要です。例えるなら頭皮は畑、髪は畑で出来る作物です。

髪の構造

さて、今度は髪の毛自体の構造を見ていきましょう。
毛穴の中にある毛乳頭周辺で分裂増殖した細胞がだんだん上に押し上げられていくうちに、ある部分はメデュラ(毛髄質)に、ある部分はコルテックス(毛皮質)に、ある部分はキューティクルに、というように分化しながら角化していっているのが「髪が生える」状態で、毛穴から外に出ている髪の毛部分を毛幹と言います。
髪は18種類のアミノ酸で構成されたケラチンというタンパク質で出来ています。
キューティクルは、厚さ0.005mmの薄くて透明の膜で、顔で言うと一番表面の皮脂膜にあたり、髪のバリアと言えます。
キューティクルの外側には「18MEA」(メチルエイコサン酸)、パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸などの脂質が存在していて、指通りの良さ、しっとり感、ツヤを与えています。
健康な髪ならばキューティクルは規則正しく整っていますが、傷んだ髪は乱れています。
すると表面が凸凹しているので天使の輪が出来ず、ツヤがなく乾燥しパサついてきます。

髪にダメージを与えているものは?

美しい髪のためには、まずは頭皮や毛根にダメージやストレスを与えないこと、血流を良くしていくこと、そして髪に必要な栄養素を不足なく摂ることが大切です。これは農業で言えば土作りの部分ですね。土が良ければ生えてくる作物も良いわけなので、これから生えてくる髪の毛を美しいものにしていくことが出来ます。
頭皮や毛根のために良くないのは、血行不良です。髪の栄養素や抗酸化物質を血液が毛母細胞に運べないと、髪はどんどん元気をなくしていきます。
白髪が増えるのも、血流の悪さが関係しています。髪の毛は実は元々は白髪ですが、毛母細胞がメラノサイトで作り出したメラニン色素を取り込んで髪を黒くしているのです。血流が悪いと、髪が細くなってツヤがなくなるだけでなく、メラノサイトの働きも弱くなる傾向にあります。
ストレス、睡眠不足、運動不足、疲れ目、首こり、肩こり、喫煙、精白糖の摂りすぎなどは、頭皮や毛根周辺の血流を悪くしてしまうので注意しましょう。
頭皮は筋膜を通じて顔の皮膚とつながっていますし、表情筋を支える役割もあるので、頭皮の血流が悪いと、顔までたるみやすくなるという説もあります。
毎日7時間は眠り、長時間同じ姿勢で作業せず、ストレッチなどで筋肉をしなやかに保ちましょう。オイルで頭皮マッサージをしたり、首や肩のマッサージをすることも有効です。
食べものでは、金時生姜に含まれるジンゲロール、ショウガオールは、血管を広げて血流を良くしてくれますし、梅肉エキスに含まれるムメフラールは、細い血管でもスムーズに通ることができる機能である赤血球変形能を促進します。青魚やおきあみ(クリル)に含まれるEPA、DHAは、しなやかで強い血管壁を作り、血液をサラサラにします。松樹皮エキスは血流の改善にも効果があり、フランスでは「血管の修理人」という異名があります。ケルセチンというポリフェノールは玉ねぎに多いですが、血流を改善し動脈硬化を防ぎます。
しかし、過度なダイエットや偏った食生活でミネラルやビタミン、たんぱく質などの栄養が不足すると、たとえ血流が良くても、髪に栄養が回ってきません。髪に良い食べものはお肌にも良いので積極的に摂取するようにしたいですね。

髪の毛に良い食べもの

  • ★髪の90%以上を占める良質なタンパク質

    平飼いの卵、魚、大豆、豆類など

  • ★髪のたんぱく質を合成するにはビタミンB6

    にんにく、酒粕、かつお、サバ、さんま、ピスタチオ、抹茶、ごまなど

  • ★抜け毛予防には亜鉛、カルシウム

    牡蛎、煮干し、肉類、抹茶、松の実、ヘンプナッツ、干しエビ、煮干し、ゴマ、海藻など

  • ★髪を丈夫にするにはコラーゲンとシリカとビタミンC

    鮭、鰻、さんま、ぶり、キビ、大麦、青のり、果物、赤ピーマン、ブロッコリーなど

  • ★髪の乾燥を防ぎ、つややかにするにはオメガ3脂肪酸

    青魚、おきあみ、亜麻仁油、えごま油など

  • ★白髪予防にはチロシン(アミノ酸)、ビオチン(ビタミンB)、銅、鉄

    きなこ、ゴマ、ココア、焼きのり、ヘーゼルナッツ、魚類、スルメ、イカ、タコ、きくらげ、ひじきなど

ちなみに、白髪の原因には血行不良以外に、活性酸素の「過酸化水素」もあります。過酸化水素がメラニン色素を白く脱色してしまうのです。この過酸化水素を無害化できる酵素はカタラーゼとグルタチオンペルオキシダーゼですが、加齢と共にこの2つの酵素の産出が少なくなることが白髪の原因という説もあります。この酵素は鉄分やセレンを原料に体内で作られるので、鉄分をきちんと摂ることは、この意味でも重要です。セレンは魚介類や卵に多く含まれます。またビタミンCも過酸化水素の除去に効果があります。

皮脂と男性ホルモン

男性の薄毛の主な原因は、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素の働きにより、ジヒドロテストステロン(DHT)という強い作用を持つ男性ホルモンに変換され、これが毛根を攻撃してしまうことです。女性も閉経後やホルモンバランスの悪化で男性ホルモンが相対的に増えると5αリダクターゼの影響を受けることもあります。
マテ茶エキスには、この5αリダクターゼを抑える作用があるとされています。
お酒を飲みすぎると、アセトアルデヒドの分解が間に合わず、血中を循環してしまい、これによってジヒドロテストステロン(DHT)を増加させますし、アルコールを分解する時に大量のアミノ酸やビタミンを消費してしまうので髪に必要な栄養素を失ってしまいますので、お酒はほどほどに。
また、過剰な皮脂から分泌される刺激性の物質が増え、これが頭皮を刺激することで脱毛が起きてしまうこともあります。ホルモンバランスを崩すとこれも女性にも起こる可能性があります。皮脂が増えすぎていると感じたら、揚げ物、肉、刺激物の食べすぎは控えましょう。
髪の毛が生えている頭皮は、皮脂腺や汗腺が他の皮膚の約3倍多いので、皮脂汚れでべたつきやすく、毛が多く生えているために蒸れやすく、かゆみが出たり、雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。
しかしだからといって強い洗浄剤で洗いすぎると、乾燥してよけいに皮脂を分泌させたり、頭皮のバリア機能や保湿機能を低下させるなどのトラブルを招きますので、適切な洗浄が必要です。

合成界面活性剤

もうひとつ大事なことは、すでに生えている髪の毛に、これ以上ダメージを与えないこと。髪の毛は死んだ細胞ですが、たんぱく質で出来ていますし、表面のキューティクルが乱れるとツヤが失われてしまいます。
紫外線、静電気、乾燥、髪を強く引っ張るようなヘアスタイル、髪が濡れたまま寝る、髪の洗いすぎ、ドライヤーの過剰な熱、雑なブラッシングなど、髪の毛にダメージを与えることは出来るだけ避け、乾燥している場合は良質な植物オイルでキューティクルを保護してあげることも大切です。
そして、頭皮と髪の毛両方に良くないものとして影響が大きいのが、パーマ液、カラーリング剤、ヘアケア剤、シャンプーに含まれる化学物質、合成界面活性剤です。特にシャンプーはほとんどの方が毎日のように使うものなので、影響が大きいと思います。
合成界面活性剤は水と油を混ぜる乳化剤ですが、シャンプーなど洗浄剤に一番多く入っています。合成界面活性剤には皮脂を奪いすぎて乾燥を招いたり、肌バリアを弱めたり、お肌や髪のタンパク質を変性させる作用があります。シャンプーの約8割に使われている「ラウレス硫酸Na」などの高級アルコール系は特にその力が強いとされています。
ナチュラル系としてはアミノ酸系合成界面活性剤のシャンプーがありますが、刺激は少なく弱酸性なのは髪には良いのですが、洗浄力がかなり弱いので泡立ちにくく、たくさん使ってしまう傾向にあります。洗浄力はあまり弱すぎると、他の皮膚の約3倍も出る頭皮の皮脂や過酸化脂質を取り除きにくくなる心配があります。またアミノ酸が吸着性が高いのでどうしても残留しやすく、髪がべたつきやすくなることも懸念されます。
現代のシャンプーは合成界面活性剤以外にも合成香料や、合成防腐剤など分子量の小さい化学物質が使われることが多いです。
経皮吸収とは、皮膚を経由して体内に成分が吸収されることですが、例えば土遊びをしても分子量が大きいので皮膚からは吸収しませんが、ヘアケア製品や化粧品に含まれる分子量の小さい化学物質は通しやすくなります。口から入ったものは体外に排出されやすいですが、経皮吸収で入ったものの多くが体内に留まりやすい傾向に。腕の内側を1とした時の、頭皮の経皮吸収率は3.5倍とも言われ、こうした経皮毒は、髪の傷みだけでなく健康への影響も気になるところです。

日本人と洗髪

今でこそ合成シャンプーで毎日髪を洗うことが多い日本人ですが、古代では髪を洗う習慣はなく、櫛で髪を梳かして、油をつけるくらいでした。平安時代の洗髪回数は年に1度程度だったと言われます。この時は米のとぎ汁などが使われていました。江戸時代になると、1ヶ月に1度程度、ふのりや小麦粉、椿油のしぼりかす、卵の白身、灰汁やお茶で髪を洗っていたようです。
明治時代中頃(1890年頃)から、1週間に1度程度、石鹸で髪を洗うようになりました。世界では1860年頃には洗髪に石鹸が使われていたようです。シャンプー(Shampoo)の語源はヒンドゥスターニ語の「chāmpo」からきていますが、これは今のような意味ではなく、香油を使った頭部マッサージのことを指していたようで、そこからだんだんと洗髪や洗髪に使うものという意味に変わっていったそうです。
今のような合成シャンプーが使われ出したのは、日本では1950年代からで、実はまだ70年弱の歴史しかありません。薄毛に悩む女性は、戦前の日本には少なかったと見られ、合成シャンプーとの関連も考えられるようです。

石鹸の歴史

石鹸の歴史は約5000年前から始まったと言われ、古代ローマ時代にサポー(sapo)という丘で神に捧げる羊を焼いていた時に、落ちた脂肪がアルカリ性の木の灰に混ざって偶然石鹸が出来たのが始まりで、英語で石鹸を意味するソープ(soap)は、この丘の名前から取られたと言われています。
12世紀頃には地中海で採れたオリーブ油と海藻灰で作る石鹸が作られるようになり、主な生産地だったのはフランスのマルセイユ、ベネチア、イタリアのサボナですが、このサボナという地名から、石鹸を意味するフランス語「savon」が作られたと言われています。
石鹸の良さは、製造方法がシンプルなことや薄まったり酸と合わさると乳化力をすぐに失ってしまうこと、生分解性が高く人にも環境にも優しいことです。
頭皮の皮脂汚れをちゃんと落とせて、なおかつ洗浄力が強すぎない石鹸は、地肌のためには最適な洗浄剤と言えます。ただアルカリ性なので、髪の毛のキューティクルを開く性質があるほか、石鹸に含まれる脂肪酸が、水道水のカルシウムやマグネシウムと結びつくと「金属石鹸」(石鹸カス)が出来ることが課題です。
しかし良質な石鹸シャンプーは良く泡立って洗浄力が高いので、石鹸カスが出来ても髪に残留することが少なく、シャンプーのあと最適な酸性のコンディショナーを使えばキューティクルもしっかり閉じ、石鹸カスも溶けてしまいます。
石鹸シャンプーを上手に使うには、多少のコツが必要ですが、慣れると地肌はすっきりしますし、フケも減り、髪が丈夫で健康になっていくのが実感できます。

髪に良いオイル

美しい髪のキューティクルには外側に「18MEA」(メチルエイコサン酸)、セラミド、パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸と呼ばれる脂質が存在します。これがあれば摩擦が軽減され、指どおりが良くなり、髪はしなやかでつややかにまとまります。
しかし傷んだ髪は脂質が失われているので指どおりが悪く、絡まりやすくなります。
一般のシャンプーやコンディショナーには摩擦を防ぐ意味で、ジメチコンなどのシリコーンオイルがよく使われています。これは人工的に作られた合成樹脂で、刺激はなくべたつきもありませんが基本的には肌につくと落ちにくい成分で、油分をなくして傷んだ髪より、油分のある頭皮や背中などに残留しやすい懸念があることから、近年ノンシリコーンタイプのヘアケアをよく見かけるようになりました。
髪の表面が乾いてパサパサしていると感じたら、出来ればシリコーンオイルではなく良質なオーガニックオイルで補ってあげると髪の摩擦を防ぐだけでなく、髪にツヤが戻りやすくなりますし、お肌に付いても大丈夫です。
パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸が含まれる植物オイルを髪につけると、とても浸透性が良く髪を柔らかくしてくれるのですが、このすべてが含まれるのがアボカドオイルです。
またオレイン酸がとても多い油としては、椿油がありますが、古来から日本で髪の油として使われてきたのもうなずけます。
ブロッコリーの種を搾ったオイルには潤滑油的働きがあり、光沢をもたらすエルカ酸という脂肪酸が約50%も含まれていて、髪にツヤをもたらし、シリコーンオイルに代わる天然保護作用があります。大根の種を搾った大根種子油も髪にはとても良くて、くし通りをよくし、静電気や切れ毛を防止し、髪にツヤを与え、キューティクルを保護してくれます。
髪のケアにはこうした髪に良い植物オイルが含まれたコンディショナーやヘアオイルを上手に使ってあげましょう。
美しい髪は、健康美の証しでもあります。お顔をケアするように、髪もケアして天使の輪を輝かせて下さい。