「ひじき」を漢字で書くと「鹿尾菜」。これは、短い鹿の尾に似ているところからきているそうです。ひじきは日本人には馴染みのある食材で、平安時代に書かれた「伊勢物語」には、男性が恋人にひじきを贈る話が登場します。
昔からひじきを食べると長生きすると言われ、長寿食として親しまれて来ました。
ひじきと油揚げの煮物などが有名ですが、ひじきは他の食物との組み合わせで、和・洋・中と、料理にふくよかな味わいをプラスします。
サラダ、煮付け、白和え、まぜごはんなどの他、アイデア次第で様々な料理に使える健康的な食材です。
房州製法のひじきについて
ひじきの国内流通量は約6,000tで、内訳としては韓国産約3,000t、中国産約2,000tで国内産は約1,000tです。国産は2割弱程度しかありません。
その内の多くは養殖で、なんと色を出すのに染料を使うところもあるようです。
ひじきの加工には大きく分けて2つの製法があります。
1つは「伊勢製法」といい、採取したひじきを先に乾燥した後でゆで、その後再乾燥させて仕上げます。この方法だと採取したひじきを乾燥状態で保存しておくので、採取時期を過ぎても加工が可能です。韓国産、中国産、そして国産においてもこの製法が主流となっているようです。
もう1つが「房州製法」です。千葉県の房総半島にて主流の製法で、ひじきの国内流通量の約5%に満たない製法となっています。
房州製法は、海で採れたひじきを新鮮な内に生のまま、釜炊きや釜蒸しにし、それを乾燥させて異物を取り除き仕上げます。
鮮度を保ったまま先にゆでることで、磯の香りが残り、ひじき本来のおいしさが堪能できるのです。
房州製法のひじきの流通量が少ないのは、採取したひじきを新鮮な内に加工するため一度に作れる量が限られるからです。そのため、収穫から加工作業までを一貫して行える時期と作業量が限定されてしまうのです。
出汁・乾物
大分県産
天然ひじき・ふのり
大分県佐伯湾で採った天然ひじきと、手摘みされた天然ふのりです。
製法にとことんこだわり、ミネラル豊富で、風味・食感に秀でた逸品です。