オリーブの木はモクセイ科の常緑樹であり、野生種と栽培種とがあります。
野生種は古来より地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生しています。この野生種は、今から6000〜8000年程前に栽培されるようになり、それが現在の栽培種の起源となったとされます。
オリーブの起源は実は小アジアとされ、シリアからトルコを経てギリシャへと拡がりました。イラン高原やシリア、パレスチナ周辺の地中海沿岸部地域から拡がり、キプロス島からトルコ方面へ、またクレタ島からエジプト方面へと2方向に拡がったとされます。
長い間、地中海近縁地域を中心に食されてきましたが、イタリアだけで、オリーブ果実の品種は700種も有るといわれています。
オリーブオイル伝道師 朝倉玲子さん

アムリターラ フーズおすすめのオリーブオイルは、イタリアでもほとんど存在しない「有機栽培されたオリーブ(肥料不使用または緑肥のみで農薬不使用栽培)」を使用したオイルです。
栽培から瓶詰めまでの生産を主導したのは、なんと日本人の朝倉玲子さん。イタリアには野生という概念はあっても、有機栽培という考えはあまり浸透していないそうです。
朝倉さんが初めてオリーブオイルを口にしたのは19歳の時。
日本に出回っていた、良質とは呼べないオイルを食べて以来、オリーブオイルが苦手になりました。しかしその後10数年経ち、イタリアで農家の搾りたてエキストラバージンオリーブオイルに出会い、その感動の味わいにすっかり心打たれてしまったのです。
朝倉さんはこう話しています。
「私がイタリアで味わった感動は、決して私一人の特別な体験ではないはず。多くの日本人が感じる共通の感動であるはずだと強く思いました。1人でも多くの方にその感動をお伝えするのが私の仕事だと、いつも考えています。」
「私は現地でオリーブオイルの素晴らしさに開眼し、職業としてオリーブ販売の道を志し、自分自身の足で、自分のこだわりに合うものを探し続けました。」
また、有機栽培に関してはこのようにおっしゃっています。
「植物はそれぞれに原産地があり、その気候風土の環境に適応し、種を増やしてきました。有機栽培は、できるだけその植物の原産地を理解した上で、好ましい自然環境を人間が作ること。環境を整えたら剪定や収穫をして、育った分をある程度取り除くことで植物の成長・環境を一定にしてあげる。植物本来の性質を最大限に尊重しつつ、環境作りを人間がすること。これが自然栽培だと思います。」
「収穫量は、慣行栽培よりもやや劣るものもありますが、植物と土地環境に負荷をかけないので、地球規模で出来るこれからの新しい農法だと私は思います。」
「土地の財産である昔からの品種は貴重で、そういった在来種の野性味があり滋味に富んだ味覚は受け継いでいかなければなりません。」
取り扱うオリーブの品種は全て在来種です。
フレッシュ“オリーブ”フルーツジュース

無濾過製法では、オリーブ果実を搾り、ゆっくりと果肉を沈殿させ上澄みのクリアなものを瓶詰めします。静置沈殿を適切に行わない場合、この果肉がオイルを変質させる原因になる為、通常はフィルターをかけて完璧に濾過する場合がほとんどです。しかし、このフィルターはおいしさにつながる微量成分までも取り除いてしまう為、本物にこだわった生産者は濾過を行わないことが多いとのこと。
無濾過のオリーブオイルはフレッシュ感が強く、香りや辛味のスパイシーさが際立っています。ピリッとした辛味や苦味が感じられたりもしますが、これは鮮度が高いだけでなく無濾過によって成分が濃厚な証拠といえます。
オルチョサンニータ

生産者のジョバンナさん一家は、代々オリーブ栽培を営む農家。8haの畑で有機栽培により3,000本以上のオリーブの木を栽培しています。
イタリア南部のカンパーニャ州ベネヴェントの在来品種であるオルティチェ・レッチーノ・フラントーイオというオリーブの木を、緑肥のみ与える有機栽培で育てています。
海抜230m、海から約60kmの距離に位置する丘陵地帯での小規模の畑は、中高地のため海からの湿った空気が届かず、オリーブバエの発生や病害を抑制しやすく、有機栽培を行うのに恵まれた土地柄です。

現地の畑はゆるやかに勾配のある地形で、まるで石畳の様に石がごろごろしています。こういった水はけの良い条件で、しっかりと根を張るオリーブの木になる果実は、味に力強さと凝縮感がでるとのことです。
収穫は完熟する一歩手前のオリーブ果実を手摘みします。その後に速やかに搾油工場に運ばれ、熱を一切加えずに果実をつぶして搾油し、フィルターをかけずに3ヶ月間自然分離させます。そのため新鮮なオリーブ果実の風味、旨み、栄養分をそのままお楽しみいただけます。
フルーティーで菜の花のような香りが特徴です。
“オルチョサンニータ”とは?
「オルチョ」はオリーブを入れる素焼きの壷、「サンニータ」は古代この地に住んでいた部族の名前で「サンニータ族のオリーブの壷」という意味です。
オリーブの起源
酸度とは?
酸度とは、オリーブオイル中に含まれている遊離脂肪酸の割合のことです。
オリーブオイルの酸度が高いということは、オイル中の遊離脂肪酸が多いということです。遊離した脂肪酸は酸化しやすい為、酸化度合いの指数となります。
また、その度合いによって、油のグレードが設定されますが、果実の青い早摘は数値が低く、熟した実は値が大きくなる傾向にあります。
油(オイル)
オーガニックオリーブオイル
有機栽培された在来種のオリーブ果実を使用し、低温圧搾後に無濾過で瓶詰めした、フレッシュで香り高いエキストラバージンオリーブオイルです。
※低気温やクール便配送により油分が凝固することがございます。品質に問題ございませんので、ご了承ください。常温に戻して頂くと液体に戻ります。
※無濾過製法のため、ロットによりオリーブ由来の濁り(沈殿物)が多く生じることがございますが、品質には問題ございません。
※沖縄へのご配送は、ご注文内容によって航空便が陸便に変更になる場合もございますので、その場合はお届け希望日をご指定いただいても、通常よりお届けまでの日数がかかりますことをご了承ください。