実取さんの田んぼには、近くを流れる天然の湧水だけが引き込まれています。お米は水田で育つ作物なので、何よりも水の良さがお米の味となります。流域には花崗岩が豊富に見受けられ、砂をすくってみると雲母や粘土質のきめ細やかさに驚かされます。クリアな水の味わいです。
![]() 龍門地区を流れる天然水。 |
![]() 花崗岩が豊富で、本当に澄んだ良い水が流れています。そのまま飲んでも純粋な味わいに感動します。 |
![]() 雲母や花崗岩などが豊富な上にきめ細やかな粘土質。稲作に適した水が田んぼに流れ込みます。 |
澄んだ水と空気が一番の栄養

田植え前の実取さんの稲苗は、生活排水が混ざることのない綺麗な水が流れる山間部で育てられます。その後、山間部や平地など、品種の個性に合った環境で田植えをします。
澄んだ水に誘われて、豊年エビやカニ、赤腹イモリや貴重なトノサマガエル、蛇のほか、ホタルが舞い、たくさんの虫たちが命の営みを繰り広げる田んぼです。様々な生物たちの憩いの場となっているのです。この生態系の豊かな様子は、水や土が美しくないと成立しません。
種籾・苗・稲 その全てに感謝を込めて

実取さんは田んぼへ行く度に「元気そうだね」・「ありがとう」と声をかけて、すくすく育つお米に感謝の気持ちを伝えています。また、除草では、手作業のほかに、草を食んでくれるジャンボタニシが活躍する田んぼです。
人の想いがやがて米となって実る

稲の命が凝縮されたひと粒に感謝を込め、稲刈りの時に手を合わせる実取さんが、このように話して下さいました。
「食べる方のお腹だけでなく、心まで満たせるように、全ての作業の時に、種籾や苗、稲に「ありがとう」と声をかけています。
米は、稲の種であり命そのものです。稲刈りの時は、ここまで育ってくれた感謝と稲の命を絶つ申し訳なさを込めて、作業の始まりと終わりに手を合わせています。
太陽と水と空気と土という、自然の恵みによって生かされる暮らしがしたいと常に感じています。次の世代の“当たり前”を作るために、常に挑戦していきたいと思っています。」
穂増

「穂増(ほまし)」は、江戸から明治のはじめにかけて盛んに栽培されていた、熊本の在来品種です。
江戸時代「東の加賀米、西の肥後米」が米相場を左右していたとされ、肥後米は「天下第一の米」とも称されていました。そんな長い歴史をもつ肥後米の一つ「穂増」が、熊本の若手米農家さん達により、たった40粒の種もみから復活しました。
日本固有の在来品種の特徴である、あっさりとした食感と、噛み進めるほどに深まる甘みを有し、古い品種ならではの野性的な味わいが個性としてあります。
※「未検査米」のため品種認定された銘柄米ではございません。
米・米粉・雑穀
熊本 自然栽培
実取義洋さんのお米
「天日掛け干し」
熊本県菊池市で、天然水を用い品種本来の自然な環境に合わせ自然栽培されます。更に天日掛け干しによってお米の美味しさを高めました。
※「未検査米」のため品種認定された銘柄米ではございません。ご了承ください。