進化する成分 クロレラ・レチノール^＊1をめぐるエイジングケア^＊2の新たな幕開け

今回エイジソリューションクリームをさらに進化させた重要な成分の筆頭が、レチノール。レチノールの基礎知識の解説からスタートします。

● レチノールの基礎知識

レチノールはビタミンAの一種で、皮膚・粘膜の健康保持などに関わる脂溶性ビタミン。体内で不可欠な働きを持つ成分であり、エイジングケア^＊2 においても肌をすこやかに保つために注目されています。

● 外用レチノールの期待される作用

• レチノールを外用する歴史は古く、肌のコンディションを整える作用が確認され、スキンケアに応用されてきました。

• 肌のターンオーバー（新陳代謝）をサポート：肌の生まれ変わりを促し、乾燥によるくすみを防ぎます。
• 肌のハリ、弾力アップをサポート：肌のキメを整え、乾燥による小じわを目立たなくします^＊4。ニキビの予防・改善：皮脂の分泌を調整し、肌をすこやかに保ちます。

しかし、レチノールには「A反応」と呼ばれる乾燥、赤み、皮むけ、ひりひりといった刺激性が懸念される場合もあり、効果が高い一方で副反応が起きやすいという指摘がありました。

この課題をクリアし、勝田がたどり着いた新成分が、次世代型バイオレチノール「クロレラ・レチノール^＊1」です。地中海に位置する美しい島「フォルメンテラ島」に生息する微細緑藻の「クロレラ」を、光と水と二酸化炭素のみで培養。環境に優しいサスティナブルな原料です。

● 肌に優しく、効果はしっかり

クロレラ・レチノール^＊1 は、レチノールと化学式が類似しており、同様のエイジングケア^＊2 効果が期待できることが解説されます。そして、レチノール受容体の中でも肌への刺激が懸念される部位への結合を避け、ハリや弾力といった高い有用性が期待される受容体へ選択的に結合することが示されました。

 

「刺激が出やすい受容体への結合を避けることで、ヒリヒリや赤くなるなどの刺激が起こりにくいというのが、クロレラ・レチノール^＊1 の特徴です」（まいこ先生）

● 独自のデリバリーシステムで肌の深くまで

この有用な成分を受容体のある深さまで届けるために、独自のリポソーム型デリバリーシステムを採用。リポソーム（レシチン）とクロレラ由来の多糖類（マリンポリマー）で二重にカプセル化していることが図解されます。すべて徹底してナチュラルな方法がとられています。

勝田が長年研究対象にしているエイジングの現象に「糖化」があります。糖化とは、私たちが食事で摂った炭水化物に含まれる糖質が変成して「AGE」(糖化最終生成物)を生成すること。AGEは加齢とともに蓄積され、全身の器官に影響をもたらしますが、糖化は表皮や角質でも起きているそうです。

AGEが角質層に溜まると、肌のキメが粗く、ごわつくといった影響があることが示されました。

• 

  表皮中のCML(AGE)蓄積
  Kawabata K, et al(2011)¹²⁾を改変

• 

  角層中のAGE蓄積
  五味貴優(2011)13)を改変

エイジソリューションクリームの核である、和漢コンプレックスエキス^＊5 によるアプローチについても詳しく解説いただきました。
九州の自社農園で育てたニガヨモギをはじめ、ドクダミや柿の葉など、8種の和ハーブを配合。このエキスが、紫外線や乾燥などの外的要因による肌トラブルから守り、潤いを与えて健やかな肌に整えてくれます。

皮膚の角質層は、角質細胞とその間を埋める細胞間脂質（その約50%がセラミド）によって構成されています。セラミド量が顕著に低下する30歳頃から、予防的にセラミドを補うことが重要であることが強調されました。

一口にセラミドといっても多種類あり、どの外用セラミドを選ぶかも肌の潤いバリア機能にとって重要であることが示されます。勝田が選ぶのは、「天然ヒト型セラミド^＊6」。遺伝子組み換えでない大豆由来の醤油粕から抽出し、肌と親和性が高く、保湿力に優れています。

この「天然ヒト型セラミド^＊6」の保水力やバリア機能改善効果は、単独のヒト型セラミドの3倍、天然植物セラミドの15倍であるというデータが示されました。

さらに、クリームのベースとなる水分には白樺樹液^＊7 を用い、8種の伝統和ハーブからなる和漢コンプレックスエキス^＊5、6種の植物オイル、6種の植物エキスなど、ブランド最多となる25種類の美容成分を贅沢に注ぎ込んでいます。

リニューアル発売に伴い、エイジソリューションクリームを含む豪華なクリスマスコフレが発表されました。エイジソリューションクリーム 30g、ホワイトバーチモイストウォーター15mL、アクティブリペアタイムレスセラム3mLの3点セットが、海洋プラスチックごみをアップサイクルしたエシカルポーチに入っています。

このポーチに絵を描き下ろしてくださったのは、メイクアップアーティストの早坂香須子さん。会場にいらしていた早坂さんも、前に出てお話をしてくださいました。早坂さんが描かれたのは、愛猫のなこさんと、エイジソリューションクリームに含まれる植物がモチーフ。デザインはタロットカードで、ポーチの表は「THE WORLD」、裏は「THE FOOL」となっています。

「THE FOOLは『何者にでもなれる可能性の塊』のカード。周りが無理だと言っても『大丈夫、私信じてるから』と突き進む、まさに勝田さんの姿だと思いました」（早坂さん）

アムリターラが創業以来続けている、オーガニックで自由な冒険を象徴していて、見れば見るほど幸せな気持ちになるポーチです。ご来場くださった皆さんが、展示された原画をディテールまでご覧になって感嘆の声を上げられていました。

イベントの最後には、開発課の亀山による、このイベントのテーマを表現したお茶とスイーツが振舞われました。

［ミニどら焼き］
生地のベースは米粉とココナッツのヴィーガン仕様で、クロレラのグリーンと炭のブラックの2種類。アムリターラのサプリメント「エイジ リリース」と「ディープ クリア ブラック」が練り込まれています。餡は自然栽培のさつまいもとかぼちゃを蒸してマッシュしたもの。

［阿波番茶ブレンドティー］
ビワ、ヨモギ、ドクダミ、ハトムギに加え、徳島産の阿波番茶をブレンド。

イベントの中盤では、クイズ形式で会場とオンラインのみなさんに参加いただくシーンもあり、勝田の研究のワクワク感が伝わってくるようでした。各成分の専門知識について、最深部まで分け入っても、まいこ先生が噛み砕いてわかりやすくも正確に伝えてくださり、研究過程に立ち会っているかのような興奮を覚えました。

まさに集大成と言えるクリームの完成を、感慨深い思いで受け止めた日でした。ご参加くださった皆様、このレポートを読んでくださった皆様、ありがとうございます。