サスティナブルコラム

髪は顔の額縁

髪は顔の額縁

顔はメイクをすることで装うことができますが、髪はなかなかごまかせません。髪が傷んでツヤがなかったり、薄毛でボリュームが少なくなっていると、実年齢より老けて見えたり、美しさが半減したりと顔の印象まで左右してしまいます。そのため、「髪は顔の額縁」と言われているほど、髪はその人の魅力を引き立たせてくれるパーツです。

 

髪は顔の額縁

髪にはいくつか役割があり、①大事な頭を守るために衝撃を吸収するクッションの役割 ②直射日光や紫外線から頭を守る役割 ③寒さから頭を守る役割 ④体内の老廃物や有害物質を排出する役割などが挙げられます。④については、水銀やカドミウム、鉛などの有害物質は便や尿以外にも毛髪を通じて体外に排出されています。

 

このように外見の面でも、健康の面でも重要な髪ですが、生命に直接関係のないところなので、栄養が回ってくるのは最後です(爪や皮膚も同様です)。従って栄養不足やストレス、老化現象はまず髪や皮膚、爪に出ることが多く、体の健康状態や栄養状態を表す最初のバロメーターとも言えます。

髪の構造と寿命

1本の髪は、大きく分けると3つの部分で構成されていて、一番外側を「キューティクル」、中間部を「コルテックス」、中心部を「メデュラ」といいます。髪の構造は巻き寿司に似ていて、キューティクルは海苔、コルテックスはご飯、メデュラは具というとイメージしやすいと思います。

 

髪の構造

 

◎キューティクル
半透明のうろこ状のものが平たく4~10枚重なり、毛髪の表面を覆っている。保護膜のように、髪の内部を保護する役割を担う。

 

◎コルテックス
髪の85~90%を占めていて、繊維状の束とそれを取り巻く構造でできている。メラニン色素が含まれていて、その種類と量により髪の色が決まる。

 

◎メデュラ
髪の中心にある組織。多数の空胞があり、空気を含んでいる。その働きはよく分かっていない。

 

髪の成分

髪の成分は、大部分がたんぱく質であり、残りは脂質やメラニン色素などです。「天使の輪」を作り出すキューティクルには、MEA(18-メチルエイコサン酸)という脂質成分が存在しています。MEAが髪全体に占める割合はわずか0.1%未満ですが、指通りの良さやしっとり感、ツヤを与えています。

 

髪はずっと伸び続けるのではなく、一定の期間まで成長を続けると自然に抜け落ち、そしてしばらく経つと新しい髪が生えてきます。1本の髪が生まれてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」といいます。一般的に約4~6年間で生え変わると言われています。

 

髪の成分

健やかな髪を保つには?

やかな髪を保つには

美しく健やかな髪を保つためには、①頭皮や毛根にダメージやストレスを与えないこと ②頭皮の血流を良くすること ③髪に必要な栄養素を不足なく摂ること などが大切です。そのためには良質な睡眠(基本的には髪は内臓が休まる就寝時に育ちます)、適度な運動(血流をよくするため)、ストレスケアを心がけましょう。

 

とくに②について、ストレスや睡眠不足、運動不足、疲れ目、首・肩のコリ、喫煙、精白糖の摂りすぎなどは、頭皮や毛根周辺の血流に影響を与えます。頭皮の血行不良は、血液が髪に必要な栄養素を毛母細胞に運べなくなるため注意しましょう。

 

やかな髪を保つには

ヘアケアにおすすめのオイル

一般のシャンプーやコンディショナーには、摩擦を防ぐ目的で、ジメチコンなどの「シリコーンオイル」が使われています。シリコーンオイルは人工的に作られた合成樹脂で、刺激はなく、ベタつきもありませんが、一度塗布すると落ちにくく、残留しやすいという側面もあります。

 

そのため、髪が乾燥していると感じたらシリコーンオイルではなく、良質な植物オイルで脂質を補うのがおすすめです。中でも、キューティクルに存在しているパルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸をすべて含む「アボカドオイル」は浸透が良く、髪を柔らかくしてくれます。また、昔から美髪のために重宝されている「椿油」は、オレイン酸を多く含むオイルとして有名です。ほかにも、ブロッコリーの種や大根の種を搾ったオイルも髪にツヤをもたらします。

アボカドオイルアボカドオイル
椿油椿油

 

美しい髪は健康美の証でもあります。フェイスケアをするように、髪も丁寧にケアして天使の輪を輝かせましょう。

参考サイト:株式会社花王 ヘアケアサイト